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加齢黄斑変性は予防できるのでしょうか?

加齢黄斑変性は予防できるのでしょうか?

加齢黄斑変性は予防できるのでしょうか。失明にも繋がるこの眼の疾患は、近年では日本でも増加傾向にあります。どんな人に発症しやすく、日々の生活で気をつけるべき点はなにかなど、予防につながるさまざまな情報をまとめました。

加齢黄斑変性は予防できるのか

加齢黄斑変性は中高年に発症しやすく、網膜の中心部にある黄斑というところに障害がおこり、ものを見ることに支障をきたす病気です。

アメリカでは、「社会的失明(光は感じるが視界の中心部が見えない障害)」を起こす疾患の第1位として古くから知られ、研究されてきました。それらの研究により、現在では加齢黄斑変性になりやすい条件がいくつか発見されています。この条件をおさえて、事前に対策・回避しましょう。

加齢黄斑変性にかかりやすい要因

加齢黄斑変性は加齢により誰にでも発症の可能性がありますが、 特に発症のリスクを高くしてしまう要因がいくつか確認されています。発症リスクを高める要因として、加齢・喫煙・太陽の光・肥満・遺伝などが挙げられます。

予防と改善の方法

上記の要因についてそれぞれ注意と改善を行うことで、加齢黄斑変性の発症リスクを小さく抑えることができるでしょう。

加齢

加齢黄斑変性は、加齢とともに誰にでも発症しうる病気で、高齢になるほど発症のリスクも高まります。加齢をとめることはできませんが、早期発見をすれば軽い症状のまま進行を抑えることができます。定期的な検診を心かげましょう。

また、加齢にともない黄斑部の抗酸化物質が不足すると、加齢黄斑変性を発症、進行させてしまいます。黄斑部には、ルテインという強い抗酸化作用を持つ色素がもともと含まれていますが、このルテインは体内でつくることができません。不足しないように、緑黄色野菜やサプリメントでルテインを摂取しましょう。

喫煙

加齢黄斑変性を引き起こす要因として、因果関係がよく指摘されています。喫煙者は、非喫煙者にくらべて加齢黄斑変性を発症するリスクが高まることが分かっています。ヘビースモーカーの方は、発症と進行を抑えるために禁煙しましょう。

光ストレス

太陽光や人工の光の中で、青色の光は網膜の黄斑部まで届く強いエネルギーを持っています。そのため目に強いストレスを与えるので黄斑変性の原因のひとつになっています。この青い光は、LEDの照明機器、PC・タブレット端末・携帯電話などの画面などからも出ています。

加齢黄斑変性を予防するには、屋外では帽子や色の薄いサングラスを着用すること。PC・タブレット端末・携帯電話などの画面を長く見ないなど工夫して青色光を遮るようにしましょう。また、ルテインは青色光を吸収し、有害な光から網膜を守ります。

肥満

肥満になると動脈硬化を起こしやすく、これにより網膜への血流が悪くなることで加齢黄斑変性のリスクが高まると考えられています。適度な運動とバランスのとれた食事で、加齢黄斑変性を予防しましょう。

加齢黄斑変性の予防は可能

加齢・喫煙・光ストレス・肥満など、日々の生活を見なおし、改善を意識することが加齢黄斑変性の予防につながります。また、これらの見直しは加齢黄斑変性の発症後でも、症状の進行を抑えるためにも大切なポイント。

どの予防策もすぐに取り組むことができる内容ですので、日々心がけて眼の健康を維持しましょう。

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