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ルテインの副作用について

ルテインの副作用について

ルテインは飛蚊症・黄斑変性などの目の疾患の防止や改善に役立ちますが、摂取方法によっては副作用の危険性も。副作用の原因と理由を確認して、安全にルテインを摂取できるようにしましょう。

ルテインの作用

光を感知するための視細胞が多く集まる網膜の中心部にある、黄斑部。網膜全体に分布するルテインは、網膜に入った有害な可視光線を吸収する作用があります。

また、ルテインは、抗酸化作用があり、活性酸素による網膜の変性を防ぐ働きがあります。水晶体が加齢や紫外線で酸化・白濁するのを防ぐ作用で、目の病気の予防に期待される成分。

アメリカの研究では、ルテインを含むカロチノイドの摂取で、加齢黄斑変性にかかるリスクが減少したという報告があります。

ルテインの副作用は合成ルテインが原因

カロチノイドの一種であるルテインは、目の網膜や黄斑部に存在して、抗酸化作用による加齢黄斑変性や白内障の予防や改善が期待される成分。また最近では、テレビやパソコン・スマホのブルーライトを吸収して網膜の変質を防ぐなど、目の健康を守るはたらきもあります。

ルテインにどのような副作用があるかを知る前に、まずは「副作用が出るルテイン」と「副作用が出ないルテイン」に分けることが必要です。ルテインは大きく分けると「天然ルテイン」と「合成ルテイン」とに分けられます。

副作用のない「天然ルテイン」

天然ルテインは、植物に含まれる天然成分を由来とするルテインで、自然の成分のため体内への吸収も問題がなく、副作用の心配はほとんどないといえるでしょう。天然ルテインについては、「1日35mgのルテインを1週間摂取し続けても問題が無い」ということが厚生労働省からも発表されています。

天然のルテインを多く含むケールやブロッコリーなどの緑黄色野菜やお茶、卵などの食品。これらの食品に含まれる天然ルテインを適切に摂取する場合は、副作用の心配は不要と言えるでしょう。

サプリメントとしての天然ルテインの原料はマリーゴールドが有名です。原料にマリーゴールドと記載されたものを選ぶと、副作用を心配せずにルテインを摂ることができるでしょう。ただし精製には手間がかかるため、天然由来のサプリメントは比較的高価となります。

副作用の可能性がある「合成ルテイン」

石油を原料として人工的に合成されたルテインが「合成ルテイン」。この「合成ルテイン」については、副作用が報告されています。

緑黄色野菜など天然の食材から摂取するルテインなら心配はありませんが、サプリメントでルテインを補給する場合には、この「合成ルテイン」も多く出回っているので注意が必要です。

合成ルテインがもたらす副作用

合成ルテインによる副作用として報告されている症状には、胸焼けや嘔吐など。さらに、タバコの成分と一緒に摂取すると、発ガン性物質を帯びるおそれもあります。

喫煙者は副作用に要注意

がんや心疾患、脳卒中などのリスクを高めるタバコ。同様に目にも悪影響を及ぼします。失明の原因の一つとされる加齢黄斑変性になるリスクが、喫煙者は非喫煙者に比べ3倍にもなるようです。

女性よりも男性の方が加齢黄斑変性にかかる比率が高いのは、喫煙が原因と考えられています。また喫煙により目の水晶体の中心部が硬くなる、核白内障を発症する危険性も高くなるでしょう。

このように、喫煙だけでも目の健康に悪影響があります。喫煙とあわせて合成ルテインを摂取すると発ガンのリスクも高まるので、喫煙者はサプリメントを利用する場合には、しっかりと表示を確認して天然ルテインのサプリメントを厳選しなくてはなりません。

あるいはサプリメントの摂取そのものを控えて、ルテインを多く含む緑黄色野菜をたくさん摂取するように心がけましょう。

「天然」と「合成」の違いについて

ルテインに限らず、ほとんどのサプリメントには「天然」と「合成」の2種類が存在します。当たり前のことですが、人の体をつくっているのは天然の成分。

人体に栄養を与えることを考えたとき、たとえ「天然成分」「合成成分」そのどちらも化学的にはほぼ同じだとしても、与える影響は異なってきます。

天然成分のサプリがおすすめ

ルテインは天然のものであれば人体に負荷を与えることがないため、その成分はスムーズに吸収されます。しかし合成の成分では、ときに受け入れられない「異物」として認識されて吸収されず、かえって体に悪い影響を及ぼす場合さえあります。

だからこそ、合成のものには注意が必要です。副作用を心配するなら、サプリメントは必ず天然成分を選ぶようにしましょう。

天然成分のサプリで効率的なルテインの摂取を

天然ルテインのサプリメントがおすすめのもう一つの理由は、1日の摂取目安量を効率的に摂れること。ルテインの1日の摂取量の目安は、約6mgとされています。加齢黄斑変性などの病気の予防にも効果を期待できる量。

しかし、約6mgという量のルテインを摂取する場合、かなり多くの緑黄色野菜を食べる必要があり摂取が難しい場合もあります。副作用のない天然成分のルテインサプリメントなら、効率的なルテインの摂取が可能。用法や容量を守って、天然成分のサプリメントを活用しましょう。

特に家族や親戚に加齢黄斑変性の人がいる場合は、遺伝する可能性があるといわれているので、症状が出ないうちにルテインを多く含む食品やサプリメントを、意識して摂取することをおすすめします。

副作用を避けるなら天然ルテインを

ルテインには「天然ルテイン」と「合成ルテイン」とがあり、合成ルテインには嘔吐や胸焼けに加え、喫煙とあわせて摂取すると発ガンのリスクが高まるという副作用が報告されています。

しかし、これはあくまで「合成ルテイン」の問題であり、「天然ルテイン」であれば副作用の心配はありません。ルテインをサプリメントから摂取するときは「天然ルテイン」を選ぶようにして、正しい知識をもとに摂取するようにしましょう。

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