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加齢黄斑変性はサプリメントで改善できるのか

加齢黄斑変性はサプリメントで改善できるのか

サプリメントの摂取は加齢黄斑変性への有効な予防・治療方法のひとつとされています。どの成分を摂取すればよいのか、また摂取することでどのような効果が期待できるのかをまとめました。

加齢黄斑変性と活性酸素の因果関係

加齢により網膜の中央部にある「黄斑」という組織に異常が生じ、視力障害を引き起こす加齢黄斑変性。黄斑は、ものの形や大きさ、色などの情報を扱う非常に大切な部分です。

ここに異常が起きると、視野の中心部が歪んで見える、または黒く塗りつぶされたように見えるなどの障害を招くことに。この黄斑の異常が引き起こされる要因として、「活性酸素」の関わりが指摘されています。

活性酸素が黄斑におよぼす影響

呼吸で取り込まれた酸素の一部が変化した、活性酸素。活性酸素は細菌やウイルスを駆除する働きを持ちますが、その力のもととなっているのは強い酸化力です。

ただし、その強い酸化力は細菌だけでなく正常な細胞まで酸化させてしまい、これが老化の原因とされています。加齢黄斑変性についても、黄斑に活性酸素が増えて酸化(=老化)が進むことで、異常が現れると考えられています。

活性酸素を抑える方法

加齢黄斑変性の発症と進行を促している要因が活性酸素であれば、その発生とはたらきを抑えることが有効な改善策であるとわかります。

抗酸化物質の摂取

そこで注目されたのが、活性酸素を抑える作用を持つ「抗酸化物質」です。抗酸化物質を増やすことで、黄斑の老化を抑える。その効果的な方法として、抗酸化サプリメントの摂取が勧められるようになりました。

加齢黄斑変性に有効な成分

加齢黄斑変性に有効な抗酸化サプリメントに含まれる主な成分には、ルテイン、ゼアキサンチン、オメガ3脂肪酸などがあげられます。

ルテイン

ルテインは、動植物が持っているカロテノイドと呼ばれる天然色素のひとつで、もとから黄斑に多く含まれている成分です。強い抗酸化力を持っていて、活性酸素から黄斑を守っています。

ルテインは体内で新たに作ることはできないため、外部からの摂取が欠かせません。ルテインは緑黄色野菜に多く含まれますが、継続して充分な量を摂取するにはサプリメントを活用しましょう。

ゼアキサンチン

ルテインと同じくカロテノイドのひとつで、強い抗酸化力を持ちます。人間の体内では目の黄斑部に多く存在し、活性酸素から黄斑を守る重要な役割を果たしていると考えられています。

目の黄斑部にはルテインだけでなくゼアキサンチンも存在していることから、黄斑を保護する働きに優れていることが伺えます。黄斑変性や白内障予防に欠かせないため、ルテインとあわせてサプリメントで摂取しましょう。

オメガ3脂肪酸

DHAやEPA、α‐リノレン酸などの脂肪酸を総じて「オメガ3脂肪酸」と呼び、黄斑変性の予防だけではなく、健康のために意識して摂るべき必須脂肪酸とされています。

血液に含まれる余分な脂質を減らし、血流をよくする働きをもつオメガ3脂肪酸。毛細血管の血流をととのえて網膜の健康を維持することで、加齢黄斑変性の予防に効果があるとされています。サプリメントで効率的に摂取しましょう。

加齢黄斑変性を抑えるのに有効なサプリメント

加齢黄斑変性の発症と進行には、活性酸素の働きが大きく関わっていると考えられています。その予防と抑制には、ルテインやゼアキサンチンなどの強力な抗酸化作用を持つ成分が含まれたサプリメントの摂取が有効です。

充分な量をサプリメントで継続的に摂取するようこころがけ、目の健康を維持しましょう。

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