白内障として一般的な加齢性白内障。年齢とともになる確率が高くなり、80歳以上でほぼ100%の人がなると言われます。進行を止めるのは不可能、手術が最終の治療手段。そんな白内障の予防法をご紹介します。
白内障はなぜ起こるのか
白内障は、一般的に目の水晶体のタンパク質が酸化して白濁することで発症する病気。病気ではなく老化現象と呼ぶことも少なくありません。
老化は活性酸素が増え、正常な細胞を傷つける現象。また長年の紫外線の影響なども白内障の原因に挙げられます。
白内障を予防する食事
白内障を予防するためには、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切。特に緑黄色野菜は、ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどが多く含まれ、活性酸素を抑制する作用があります。
高カロリーや脂肪分の多い食事を続けていると、糖尿病や高血圧、動脈硬化などになる恐れが。こういった病気が原因で白内障を発症する確率が高くなってしまいます。食生活の改善は、白内障に限らず病気の予防全般に言えることです。
ルテインとゼアキサンチン
目の黄斑部に存在するルテインやゼアキサンチンは、白内障を予防に対する効果があります。目に強いストレスを与えるPCやスマホなどから発せられる青い光を吸収したり、強力な抗酸化力によって炎症を防いだりするなど、黄斑部を守る働きを持ちます。
白内障を予防する運動
白内障の予防のための運動はウォーキングがおすすめ。体とともに目の毛細血管の血流を良くすることで白内障を予防します。1日1万歩以上を目標にしましょう。数回に分けても構いません。ゆっくり歩いてもいいので続けることが大切です。
椅子を使ったストレッチも有効。椅子に座って足踏みをします。足を高く上げすぎると腰痛の原因になるので注意してください。片足で20回程度を目安に、2セットを、1日3回から4回行ってください。やはり血流が改善し、白内障の予防につながります。
紫外線を避ける
紫外線を浴びると、活性酸素が発生して細胞にダメージを与えてしまい白内障の原因に。色の薄いサングラスなどで目を保護しましょう。
緑黄色野菜に多く含まれるルテインは、抗酸化作用があるため紫外線から目を守ってくれます。しかし、体内では生成されないため食事から摂る必要があります。ルテインを配合したサプリメントがおすすめ。
白内障になるリスクが高いたばこ
たばこは、目の水晶体に含まれるビタミンCを破壊するニコチンなどの有害成分が含まれるため、白内障のリスクが高まるという報告があります。本数を減らすか禁煙が白内障の予防につながるでしょう。
白内障の予防でいきいき人生
白内障の予防は、栄養バランスのとれた食事と適度な運動。生活習慣病などの予防と同じです。
そして不足しがちなルテインやゼアキサンチンなどの白内障の予防に有効な成分は、サプリメントで補うことができます。少しでも違和感があれば、早い段階で眼科を受診することが大切。白内障をしっかり予防して、いきいきとした人生を送りましょう。