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白内障の治療方法

白内障の治療方法

白内障は正しい治療を受ければ、症状を改善させることが可能です。白内障にはどんな治療方法があるのでしょうか。この記事では、その治療方法から手術後のリスクに関してご説明します。

白内障とは

白内障とは、目の中の水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体はカメラのレンズによく例えられます。レンズが曇ると綺麗な写真は撮れません。

同じように水晶体も、加齢に伴い白く濁ると、物がぼやけて見えます。白内障は痛みがないので自覚症状が少ないと言われています。メガネやコンタクトで症状を改善することはできないので、眼科での治療が必要です。

治療法について

白内障の治療には、以下の3つの方法があります。

点眼

白内障を治す点眼は、現在のところありません。しかし、症状が比較的軽度な場合、眼科ではいくつかの点眼を処方しています。

代表的な点眼はピレノキシン製剤とグルタチオン製剤の2種類。あくまで、白内障の発症や混濁の進行を遅らせる目的に過ぎません。

内服薬

内服薬も、点眼と同じで白内障の進行を抑えたり遅らせたりする治療法です。有名な内服薬としてパロチンやチオラがあります。しかし、これらの内服薬は胃や肝臓への負担が大きいため、あまり積極的には使われません。

手術

白内障の症状を改善するには、手術をうけるしかありません。一般的な白内障手術の方法をご紹介します。まず、黒目と白目の境目に小さな創口を作ります。

次に、水晶体を覆っている水晶体嚢と呼ばれる袋状の表面をはがします。続いて、濁った水晶体を細かく砕きながら吸引。

人口の眼内レンズを挿入し、最後に創口閉鎖して手術は完了です。手術時間は約15分ほどで、局所麻酔のため痛みはほとんど感じません。

術後のリスクについて

術後のリスクはゼロではありません。術後に目の異常を感じる場合は、速やかに医師から適切な治療を受けましょう。

眼内人口レンズのズレ

白内障手術後に、なんらかの原因で人口レンズの位置がズレることがあります。この場合、レンズを目に縫い付け固定するための再手術が必要です。

嚢胞様黄斑浮腫

目の中の黄斑と呼ばれる網膜の中心部分に、浮腫(むくみ)が起こる症状です。視力が低下したり、物がぼやけたりします。原因は術後の点眼や注意行為(飲酒など)を守らないことから起こります。

術後眼内炎

まれに創口から細菌が入り、感染症を引き起こすことがあります。決められた点眼を守り、目を清潔に保てば過度に心配する必要はありません。

白内障は早期の治療が効果的

白内障は日本国内で年間100万件以上手術がおこなわれています。総合病院だけではなく、眼科クリニックのようなところでも比較的手軽に治療が受けられます。

日帰りで手術が受けられ、術後、次の日から家事など日常生活も問題なくおこなえるようになりました。

大切なのは、「白内障かな?」と感じたら、一日も早く眼科に行くことです。みなさんの症状に合った治療方法を見つけましょう。

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