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中心性網膜症とは?

中心性網膜症とは?

働きざかりの男性に多くみられる中心性網膜症。発症すると視力低下などの、視界不良をともなう症状を引き起こします。今回は中心性網膜症について、症状や治療法などについてご紹介します。

中心性網膜症の概要

まず、中心性網膜症がどのように起こるのか、病気の概要をみていきましょう。中心性網膜症は、網膜の中心にある黄斑部分に網膜剥離が起こる病気です。

網膜に栄養を届ける脈絡膜から血液中の水分が漏れ出し、黄斑付近に溜まっていきます。この水分が原因となって、黄斑部分が剥がれる(網膜剥離)ことで症状を引き起こします。

ストレスなどが原因となって発症する

中心性網膜症は、はっきりとした原因が定まっていません。しかし、ストレスが多いと発症することが多く、とくに30~50代の男性に多くみられます。

また、妊娠中の女性や、治療にステロイドを用いている場合も発症しやすいことから、条件にあてはまる場合は注意が必要です。

中心性網膜症の症状とは

では、中心性網膜症を発症すると、どのような症状があらわれるのでしょうか。主な症状として、次の4つがあげられます。このような症状がでた場合は、早めに眼科を受診するようにしましょう。

1.視力低下 …病気の影響で視力が低下してしまう
2.中心暗転 …視界の中心部分だけが暗くなる
3.小視症  …物が実際の大きさよりも小さく視える
4.変視症  …物が歪んで視える

造影剤を使った検査が用いられる

視力低下など眼の異常を感じた場合、まず眼底検査をおこないます。

この検査で黄斑部に網膜剥離がみつかった場合、年齢が20代~50代と若ければ中心性網膜症を疑います。中心性網膜症かを診断するには、造影剤を使った「蛍光眼底造影検査」が一般的です。

また、最近ではOCT(光学的断層干渉計)を使って、網膜の断面を詳しく検査することができるため、お医者さんの説明を受けながらきちんと検査してもらいましょう。

治療せずに自然治癒することも

中心性網膜症は積極的な治療をおこなわなくても、自然に治癒する可能性があります。そのため病気がみつかっても、症状が軽い場合は検査などで経過観察をおこないながら様子を見守ります。

症状の改善がみられない場合や、病気が進行している場合にはレーザー治療や投薬治療が主流です。

レーザー治療の場合は、発症箇所によって治療がおこなえない場合もあるため、お医者さんとよく相談して治療方法を決めましょう。

疲労回復やストレス軽減を工夫する

中心性網膜症が自然治癒する理由として、ストレスが主な原因となることがあげられます。そのため、疲労回復やストレス軽減など、生活習慣を見直すことで症状の改善につなげることができます。疲労回復には、十分な睡眠や栄養の摂取が大切です。

また、ストレスを軽減する工夫を取り入れてみましょう。自分で軽減することが難しい場合は、お医者さんや専門の機関を上手に使いながら取り組んでいくことがポイントです。

お医者さんと相談しながら病気と上手に付き合う

中心性網膜症を発症すると、視力低下や中心暗点などの視界不良を引き起こします。症状が軽いからといって放置せず、早めに眼科を受診するようにしましょう。

発症する頻度が高い方の多くは、ストレスや疲労の蓄積がみられます。お医者さんと治療方法についてじっくりと話し合いながら、疲労回復やストレス軽減など「病気との付き合い方」について考えてみるとよいでしょう。

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