何気ない目の異常、ひょっとしたらそれは白内障の前兆かもしれません。白内障は放っておくと、失明につながる病気です。どのような症状が白内障の前兆につながるのかを知って、早めの診察や対策につなげていきましょう。
(※この記事の“前兆”とは、前駆症状の意味となります。混同すべきではありませんが本記事では理解しやすさを念頭に前兆という表記で説明しております。)
白内障を知っておこう
まずは、白内障がどのような病気なのかを知っておきましょう。
白内障は、目の中の水晶体が白くにごり、視力が低下する病気です。主な原因は、加齢による水晶体のタンパク質の酸化。歳をとるほど発症率が高い病気で、目の老化現象とも言われ、誰でも白内障になる可能性があります。
また、いきなり状況が悪くなるものではなく、じわりじわりと進む病気なので気づいたら症状が進んでいたということも。
白内障の前兆
白内障の前兆といえる症状にはいくつかあります。
強い光がまぶしく感じる
日差しやライトなど強い光を見た時に、やたらとまぶしく感じて涙がでる。これは水晶体の中で、濁りが原因で光が乱反射して起こる現象です。
特に、夜に信号や車のライトを見た時に、この現象を感じた時は注意をしてください。白内障の可能性があります。
霧がかかったようにぼやけて見える
周りがなんとなく霧がかかったように見える。
このときに、目が疲れて視力が低下したかな、と思うかもしれません。
しかし、メガネの度数を変えても、コンタクトレンズの度数を変えても、この現象が変わらない時に初めて白内障だと気づくことがあります。視力が落ちて、ぼやけて見えると感じた時には、白内障の前兆かもしれません。
視力が低下した
眼科に行って視力検査をしたら、以前よりも極端に視力が落ちていた。運転免許の更新に行った時に、視力が低下していたことに気づいた。こんなときも白内障の前兆かもしれません。
白内障は徐々に視力が低下するため、普段の生活では気づかないことが多いようです。特に、一時的に近くが見えやすくなってメガネが合わなくなった時は要注意です。
小さな字が読みにくい
老眼が進むと、近くの小さな字が読みにくくなります。
この場合、老眼鏡をかけると文字が読みやすくなりますが、白内障の場合は老眼鏡をかけても文字が読みにくくなっています。これは白内障による視力の低下から起こる現象。白内障の進行を疑ってみましょう。
ものが二重、三重に見える
ものが二重、三重にぶれて見える場合も白内障の前兆かもしれません。レンズの役割をする水晶体の中で、目に入ったものが乱反射して起こるために、ぶれて見えることがあります。
ものがぶれて見えた場合、片目ずつ確認してください。片目で見ても、二重、三重に見えるようであれば白内障の疑いが強いです。
白内障の前兆を感じたら
今回ご紹介した症状は、何気ない日常で起こり得ることです。
そのため、自覚のないまま白内障が進行し、気づいた時には手術しかない、ということもあり得ます。白内障の前兆を感じたら、迷わず眼科医に相談して下さい。白内障を早期に発見すれば、点眼薬で症状の進行をおさえることもできます。
また、サプリメントを摂ることで症状の進行を抑える期待もできます。白内障を始め、どんな病気も「まぁいいか」が一番の大敵です。