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眼科における飛蚊症の検査方法

眼科における飛蚊症の検査方法

飛蚊症は症状の原因によって治療法に違いがあるため、早めの検査が大切です。今回は飛蚊症の症状や原因、検査方法についてご紹介します。しっかり確認して、早めの治療に役立てましょう。

飛蚊症の基本情報

検査方法を確認する前に、まずは飛蚊症の基本的な情報についてみていきましょう。

【症状】小さな虫が飛んでいるように見える

飛蚊症の症状として一般的なのが「視界に黒い影や糸くずが浮かんで見える」というもの。まるで小さな虫が目の前を飛んでいるように見えることから、「飛蚊症」と呼ばれています。

【原因】硝子体の濁りが原因

飛蚊症の原因は、硝子体の濁りが原因です。ゼリー状の物質である硝子体は、加齢や病気が原因となって濁りを引き起こします。この濁りが網膜に写ることで、ものを視る仕組みを邪魔して飛蚊症を発症させます。

飛蚊症の検査方法は?

では飛蚊症の検査方法についてみていきましょう。

検査は眼底検査でおこなう

検査の方法には、眼科で広く実施されている眼底検査が一般的です。目薬を使って瞳孔を開いたのち、医師が検眼鏡を使って詳しく検査します。

検査の時間は30分程度で終了しますが、瞳孔が開いた状態は5時間程度継続するため、検査後に帰宅する際は歩行や運転に注意が必要です。

可能であれば公共交通機関を利用する他、家族などに送り迎えをしてもらうとよいでしょう。また、さらに詳しい検査が必要な場合は超音波検査を用いることもあります。

病気に伴う飛蚊症を発見することが目的

原因の部分で飛蚊症の原因には「加齢」と「病気」の2種類があるとご紹介しました。飛蚊症の検査では、とくに「病気」を伴う飛蚊症を発見することが目的となります。

加齢により発症する飛蚊症であれば、老化現象の一環なので心配する必要はありません。しかし、病気が原因となっている場合は、網膜剥離や網膜裂孔など早期の治療を必要とするものが含まれています。

こうした病気を発見するためにも、飛蚊症を疑う症状を感じた場合は、眼科での検査をおすすめします。

飛蚊症の治療は?

最後に飛蚊症の治療についてみていきましょう。

病気が原因でなければ治療はおこなわない

飛蚊症は、網膜剥離や網膜裂孔などの病気でない場合は、基本的に治療はおこないません。老化現象の一環と捉え、症状と付き合っていくことが大切となります。

網膜剥離などの病気である場合は、手術による治療をおこないます。手術の方法や不安なことがある場合は、担当のお医者さんに相談して、説明してもらうとよいでしょう。

検査を用いて病気の早期発見・早期治療につなげる

「目の前に小さな影や虫が飛んでいる」といった症状がある場合は飛蚊症の可能性があるため、検査を受けることが大切です。

飛蚊症の診断に用いられる眼底検査では、加齢による症状はもちろん、網膜剥離や網膜裂孔といった治療が必要な病気を発見することができます。

飛蚊症の症状は痛みなどを伴わないため後回しにしてしまいがちですが、病気の発見や早期治療につなげるためにも、早めの検査を心がけましょう。

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